
クリスタルボウルとは
クリスタルボウルは、超古代文明アトランティスに由来すると言われる、水晶でつくられた楽器で、ヒーリングに用いられていたという伝説が残っています。
3~40年ほど前にエジプトで発見され、ピラミッドの中の壁画に描かれている絵と文字を解読し、復元したという説が有力のようです。
復元後は、30年ほど前からヒーリングツールとして製造され始め、世界中で知られるようになってきました。
クリスタルボウルの素材は、その名の通りクリスタル(水晶)です。
シリカサンドと呼ばれる粉砕した天然の水晶を様々なサイズや形状の型に入れ、3200度~4000度の高熱で溶解し、成型されています。
サイズは直径約10センチのものから、約60センチ以上のものまであり、ボウルが大きくなるほど、重低音の大きな波動を発します。
ゴムのマレット(バチ)を用いて、ふちを叩いたり擦ったりして音を奏でます。
クリスタルボウルの種類
30年ほど前の製造当初は、フロステッドと呼ばれる水晶の含有率が99.9%の乳白色のボウルが主流でした。
フロステッドボウルは一般的に大きく肉厚で、特に大きいボウルは、他のボウルにはない重低音の響きを持っていることが特徴です。
通常は7個で1セットとなっいて、それぞれのボウルが7つのチャクラに対応していると言われています。
また、近年では金やアメジスト、ローズクォーツといった貴金属や鉱物を混ぜた新しいタイプのアルケミーボウルが開発され、その特徴的な音色や、小ぶりで持ち運びしやすいことから、フロステッドボウルに代わり主流になりつつあります。
クリスタルボウルの音とは?
クリスタルボウルの音は、澄みきった繊細さと大自然を思わせる力強さをあわせ持ち、また空気そのものを震わすような、不思議な音色です。
他の音に例えるのが難しいような不思議な音でありながら、初めて聴いてもどこか懐かしさをおぼえます。
この音の秘密のひとつは、クリスタルボウルが持つ豊かな倍音にあります。
倍音(ばいおん)とは、基になる音(基音)に含まれているものの、感じ取ることができない基音の倍の周波数を持つ音のこと。
クリスタルボウルから発せられる音は、私たちが認識できる範囲をはるかに越え、遮るものがない平原では、2000 メートル先にまで達すると言われています。
クリスタルボウルの音には、私たちが聴こえる音から聴こえない音まで含まれていて、またその音は、とても純粋な正弦波形を描きながら響くため、物体を超えて広がって行きます。
そのため、間近でクリスタルボウルの音を聴くと、空気中が音で満たされているような、身体中を音が響き渡るような不思議な感覚を味わえるのですね。
クリスタルボウルの効果とは
私たちの骨や脊髄には、クリスタルと同じ成分であるケイ素が含まれています。
ケイ素には骨、関節、血管、皮膚、毛髪、爪などを健康に保ち、体内の有害物質を除去し、コラーゲンを定着させる働きがあります。
同じ元素を持っていることにより、クリスタルと私たちの身体は共鳴をおこします。
クリスタルの波動と私たちの身体が共鳴することで、新鮮かつ正常な血液の生産が早まると言われているのです。
私たち人間の身体は70%が水分ですが、クリスタルボウルの音は、その水分を介して全身に広がります。
そして、私たちを深いリラックス状態に導き、ストレスを減少させ、血流を増やし、心身の調和を促します。
日本においてクリスタルボウルは医療行為ではないため、その効果は保証されているわけではありませんが、演奏を聴く前と後では血液の状態が変わったり、脳波がアルファー波、人によってはシータ波になることは、実験で確認されているそうです。
クリスタルボウルは心に作用するのか?
クリスタルボウルは、演奏したり、聴いたりすることによって心身のストレスが緩和され、深いリラクゼーション効果があるということが、科学的にも立証されています。
ストレスで高まっている交感神経の働きを抑制し、副交感神経を優位にし、深い癒しを感じさせてくれたり、良質な睡眠へと導いてくれたりします。
また、前述のとおり脳波がアルファー波~シータ波になると、自然治癒力が高まり、心身のストレスによる諸症状が改善され、心と身体の両方に効果を得られる場合が多いのです。



















